live:2013/1/21(月)大塚 Welcomback

投稿日: カテゴリー: LivePhotoVideoコラム
2013/1/24th:ライブレポート

写真)

メッセージボード
私はこの手書きを見ますね。
手書きはやっぱりいいです。
町中でも、ボードだけは見ます。
 *
咆哮
 *
大塚Welcome back ステージ全景
 *
この立ち姿が本名さん

本名カズト BAND
 *
燃焼
* 
この座った姿もまさに本名さん
*

映像)

コラム)
本名さんより、ライブアップの依頼を受けた時、「大塚Welcome back」 という文字が飛び込んできた。
「あー、これは行きたいな・・・」
そんな思いが湧いて出る。
昨年末より多忙で息もつかせぬ状態。
行けるか行けないかは状況に任せようと思っていた。
タスクが頭の中を埋め尽くしている。
大塚Welcome back は私に強い印象に残らせた。
私が公式サイトを預かることになり、初めてビデオを撮影しようと思ったからかもしれない。
編集の都合で何度も見る。
見て、見て、見るうちに刷り込まれていったのかもしれない。
また、お店の印象も良かった。
それもあり、懐古的な感覚でまた行きたいと思ったのだろうか。
小田さんの余りにも綺麗な声に驚き、
音を楽しんでいる姿に感動をえ、
ご両親の話を聞きながら、我が身を振り返りジンとする。
本名さんのライブは静かに始まる。
出だしは Beat of Highway
なんて爽やかな曲なんだ。
これを聞くと、「奥さんとのことを歌っているのかなー」なぞと思いながら勝手にほくそ笑む。
直線的な意味ではなく、そういう経験が出来たというのは羨ましいことだ。
懐古的になったのは当然だった。
どうやら 本名さんがココへ来るのもあの時以来だったとフリートークで知る。
「本名さんと一緒に帰ってきたんだなぁ」となんか胸に去来するものがある。
呼ばれたのかもしれない。
そんなことを思いながら、Faraway を聞く。
あの頃とは明らかに違う精神性で本名さんが歌っているのを感じた。
「あー全然違う!!ここにいる本名カズトはあの頃と違う。確実に積み重ねたヒダが、厚みを増した」
そんなことを思う。感極まって泣きそうな自分がいる。
アンコール、アンコール。
「本名さんもう一曲だけ歌ってー!!」熱いコールが聞こえる。
この声、この声です。
私はこの名を知らぬ方の声援を含めて 本名カズトBAND だと思っていた。
この声がないと完結しない。物足りない。何か肝心なものが欠けている気がしてしまう。
歌舞伎でいう、「中村屋!!」とかいう掛け声と全く同じだ。
あれがあって歌舞伎だと思う。観客でいながら参加者。
全員で舞台を作り上げている。
日本にはそういう民族的背景があると思うし、それが好きだ。日本人だから。
歌舞伎で聞いたことがあるが、あれは余程のベテランでないとしてはいけないようだ。
新しい人の声はやはり違う。舞台に今ひとつ馴染まない。しかしそれも景色でいい。それを通し、馴染んでいく。参加者だ。出演者だ。臆す必要もないが、冷やかしのつもりなら脇まわえなくてはいけない。それはセンスだ。
こうした掛け声に心地よく浸りながらアンコール曲は始まった。
「懐かしいなぁ」
そのシミジミとした歓びと感動を含んだ声が聞こえ焦る。
私は全くわからなかったからだ。
昔の曲なら覚えている筈である。
「え?懐かしい」
前奏だけでは全くわからなかった。
それもそのはずである。
私はその曲を2回か3回しか聞いたことが無かった。
歌詞が始まった途端、閃光が脳を貫く。
only the beat !
私が動けなかった時、何度も頭の中で聞いた曲だ。
文字通りの暗闇の中、心臓の鼓動だけが聞こえた時期。
それが唯一の生存確認。
「鼓動・・鼓動・・・」
ある日、うつらうつらとする意識の中でこの声は聞こえてきた。
それがまだ聞こえるか

それがまだ聞こえるか

それがまだ聞こえるか
今もまだ聞こえるか
「なんだこの歌詞は?・・・・」
濁り沈殿しきった脳は記憶を引っ張りだすことは出来なかった。
そのまま深く意識は堆積物の一部となる。
それがまだ聞こえるか

「まただ・・なんだろう」
お前だけのビートを、もう一度確かめるんだ。

「ビート・・・?
 鼓動。
 心臓の鼓動。
 ビート・・・
 あー・・本名さんの歌だな。
 えー・・・なんだったか。
 ・・・なんとかbeat。そんな歌があったな。
 only・・・・ beat?
 only the beat
 だったっけ?」

脳とは不思議なもので、
認識すると一気にフレーズが増えた。
もっと違う何かを
探しているんだろ。
そいつがわからずにイラついているんだろ。

立ち尽くす十字路で、
後のない暗闇で、
お前だけのビートを、もう一度確かめるんだ。

ハッとする。
これはまさにその時の自分をさしていた。
後のない暗闇で一人イラついている。
滑り落ちきることもなく、故に絶望に浸ることも出来ず。
その時に初めて、立ち上がってきた自分を客観視出来た。
滑落して浮上するほどの体力も気力もなかったら、この歌は響かなかっただろう。
充足していて光が見えている時も、この歌は響かないだろう。
動物としての本能が、意識と関係なく爪をたて這い上がろうとしている。
それを阻害しているのは自分自身であることに気付かされた。
私には確かに聞こえた。
肉の奥底から聞こえる息吹を。
そして見えた。
必死に伸ばす自分の手を。


「もう大丈夫だ。
 戻ってきたんだ。
 そういうことなんだ」

その後の長い間この曲は私の中で鳴り響く。
「いつか生で聴きたい。いや聴こう・・・」

そういった思いを抱え9年の歳月が過ぎていた。
家に帰り、
改めて聞くと涙が流れた。
それは当時の涙とは違うもので、
嬉しいものだった。
松里鳳煌
2013/1/12sa:追記
1st:19:30~
小田”専太郎”俊明
*
2nd:21:00~
本名カズトBAND

2013/1/21(月大塚
Welcomback
   開場/開演18:30/19:30
   会場:大塚welcomeback
   前売/当日:¥2500(ドリンク別)
   出演:本名カズトBAND
本名カズト
(guitar) 田中靖
(bass)吉原成雄
(piano )モンゴル松尾
(drums)森辺浩章
   備考地図などの詳細は[Web]へ。

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